地球環境問題、典型七公害、景観、まちづくりなどの領域に関して、種々の環境法が制定されてきた。そこでは行政庁に是正命令や操業停止命令といった規制権限が付与され、違反者に対しては行政罰をもって臨むことが規定されている。しかし、法律に規定したからといって、これらが有効に機能するとは限らない。実際、環境法執行の現場では、多くの違反が発生しているにもかかわらず、そもそも放置されているか、対応したとしても行政指導がなされる程度とされることが多く、違反者への是正命令や逮捕・起訴にまで至る事例はごくわずかとなっている。本演習では、この原因を理解しそのあるべき対応策を議論・考察すべく、指定文献に収録された論文のうち環境法に関係する論文を手掛かりとして演習(講義形式と報告討議形式を併用する)を行うものとする。