食品の原材料となる農作物、特にワインの原料となるブドウを例に、人類の「健康」に寄与する植物機能性に関する先進的な知識を修得する。農作物を食料として利用するためには、農作物の生理特性、二次代謝産物の生産特性および栄養成分特性を理解する必要がある。加えて、今後の食糧問題および植物の持つ多様な機能を人類の健康に寄与させるためには、植物が持つ多様な遺伝子の機能を理解する必要がある。本講義では、革新的なブドウ栽培を実現するために植物生理学および細胞生物学からブドウ栽培を科学的に考査する。加えて、遺伝子組み換え技術およびゲノム編集技術などの最新の科学技術による栽培特性の改変や健康機能性の付与を目指したブドウ育種に焦点を当て、最新の研究成果をもとに革新的な農作物開発の可能性について議論する。