単細胞生物から多細胞生物に進化する過程に獲得された重要な機能は、細胞間コミュニケーションである。細胞間コミュニケーションの生物学の重要性が近年、発生、腫瘍、神経、心筋のシグナル伝達の研究から明らかになってきている。 特にギャップ結合を介したコミュニケーションは、直接に細胞間にチャネルを形成してシグナル伝達分子を伝達し、生体のホメオスタシス維持を担う役割を果たしている。そこで本特論では、細胞間コミュニケーション機構を細胞分子レベルで解説し、それが病気発生機構に及ぶ影響を解説する。