呼吸器疾患領域でも分子生物学や細胞生物学レベルでの病態が明らかとなり、その成果が診療の場で応用されるようになって久しいが、適切な診療には疾患の場となっている臓器に特異的な形態や機能の理解が欠かせない。肺は外界とのガス交換を行うというユニークな機能を担い、これを効率よく行うための形態を備えている。呼吸器疾患において分子や細胞レベルでの異常がどのように形態や機能の異常をきたしているのかを解説し、臓器特異的な病態理解の重要性について講義する。