内外のカリキュラム研究の動向や現在のわが国の教育改革の動向を分析し、その理念と特色を明らかにしながら、今日の学校教育における教育内容・教育方法研究に必要な基礎概念について理解を深める。特に、「学級崩壊・授業不成立」「教育格差と経済格差」などの今日の教育困難な状況に存在する問題構造を明らかにしながら、学校教育における教育内容・教育方法のあり方を原理的に検討する。その際、(1)平和、国際理解、環境、人権、エイズ教育などのグローバルで地球規模の新しい内容(現代的課題)および、キャリア教育など現代を生きる子どもたちの「生」に関わる重要な問題への取り組み、(2)「アクティブ・ラーニング」の強調に象徴されるように、表現活動や体験も重視し、かつ社会参加へと開かれる学力とそのための学習の追求、という2つを視野に入れた教育内容と授業の在り方について検討を行う。具体的な手がかりとして、「総合学習」と「総合的な学習の時間」に関する歴史的及び理論的な検討、PISAやTIMSSなどの国際学力調査と諸外国の教育、習熟度別授業など「学力」向上のための取り組み、新学習指導要領と教育改革の動向などを取り上げながら、これからの教育内容と学びの在り方を検討することを予定している。